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2024年 12月 28日 【共通テストまであと3週間】 担任助手3年安部(東京大学)
こんにちは!年内最後の開館日である今日も大学図書館に行き、今年の感謝を伝えてきました。
さて、共通テストまでいよいよ3週間になりました。今日はそんな入試を目前に控えた皆さんに向けて、エールを送ります。
思い返せばおととしから、皆さんが勉強してきている姿を間近で見てきました。担当になった人も多いし、ほとんどの人とはある程度話したことがあると思います。マスターやれ、だったり、受講しろ、だったり、そのような言葉をかけていた頃が懐かしいです。大学3年にもなったぼくには、入試はとても最近に感じると同時に、 昔のことにも感じます。過去の記憶は徐々に薄れていきます。鮮やかではないけれど、今でも頭に浮かぶことはきっと大事なことだろうから伝えましょう。
皆さんは、自分の人生を自分の手で決めうる重要な点にいる。どんなにA判定を連発してきた人も、本番で1科目でもマークシートを提出しなければ合格の可能性は消える。逆にどんなに今までダメでも、物理的には、全受験生が0点という同じスタートラインから入試は始まる。
不安で仕方ない人もいるだろうし、逆に気合が入らないと思っている人もいるかもしれない。自分は圧倒的に前者だったので、少なからずいるであろう前者の人に向けて言葉を送りたい。
まず、不安や緊張は力になる。いくらでも緊張すればよい。アドレナリンが出れば出るだけ頭は高速で回転し、集中力は澄む。寝不足なんて気にならない。やるしかないのだと覚悟を決めた瞬間、もう逃げ道は無い。真正面からぶつかるだけだ。
そもそも、無事に会場に到着して、自分の席に座り、試験を受けられる状態にあればそれだけで幸運である。しかも、未来を決定する裁量が自分に与えられている。君にはたくさんの味方がいる。まずは感謝しよう。
一番伝えたいことは「慢心するな」ということ。無意識でも慢心すれば、集中力は下がる。そして、気の緩みで失点し合格を逃せば、一生後悔する。一瞬の油断が命取りである。マークは正しくても、受験番号を書き忘れるかもしれない。それだけでもう、科目不足で二次試験は出願不可である。油断していいのは、二次も含めた全ての試験が終わり、キャンパスを出た後である。しかし、その瞬間までは常に意識を張り詰めて、最高のパフォーマンスを発揮しよう。
次は、「全科目が終わるまで出来を考えない」ということ。終了した科目の出来を考えてもメリットが一つもない。ミスに気づいて後悔するかもしれないし、うまく解けていたら慢心するかもしれない。試験会場には 「今年は難化した」だの「易化した」だの喋る小学生がいると思うが、全力で無視しよう。全ての科目が終わ るまで、今年の難易度も、自分の出来も周りの出来も、点数も、何も考えてはいけない。ただ目の前の 1 科目、 1 問だけに集中して、最高の判断を下し続けよう。過去を操作できず、未来を制御できない人間は、現在を闘うことしかできない。点数は後から勝手についてくる。
三点目は、「決して諦めるな」ということ。私が受けた 2022 の共テ本試は、数学の平均点が前年から 30 点も下がった年だった。試験会場で泣いている人も何人も見た。しかし、当日はそんなことは知らない。 数学はそれほど得意ではなかったぼくは、IA のあと、終わったと思った。こうやって夢破れるのかと。こうや って共テでこけて、二次に響くのかと。共テは得意だとずっと思ってきたのに、このざまか、と。けど、途中で あきらめたら後悔する。本当に一生後悔すると思う。受かったら気づかないかもしれないけど、落ちたときのことを考えてほしい。「あのときあと一押ししておけば!」と思い続けるのは嫌だし、そう思ってほしくない。 最後まで戦うか、諦めるかは、大きな違いである。共テは長くても 2 日間しかない。各科目は長くても 90分間。 その 90分間で少し楽な経験をすることと、今後の人生を天秤にかけたときに、前者を選んでよいだろうか。いや、その瞬間頑張ったほうが絶対に良い。
最後に、これからでも「準備せよ」ということ。勉強の準備はまだ間に合う。これからも現役受験生は伸び続ける。勉強面の準備に加えて、心の準備も行おう。鮮明に本番を想像しよう。行き方は分かるか。着る服は決めたか。昼ごはんは何を食べるか。挙げたのは全てではない。本番をどこまで想像して、それに対する準備ができるかが、最後の勝敗を分ける。本当に微妙なラインの決着は、細かいところに起因する。だから本番を想像して、物質的にも精神的にも準備を整えよう。伝えきれないことがたくさんあって歯がゆいですが、しかし、上に書いた 4 点を一言でまとめるなら、、、
「勝者のメンタリティを持て。志望大学合格に値する人間になれ。」
共テまでは残り3週間、国立後期を含めても残り3か月もありません。最後まで全力で応援します!